【2023年(令和5年)】宅建攻略法《第4章》権利関係攻略/民法の迷宮を回避せよ!

はじめに

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宅建攻略法

民法の迷宮って何だ!

民法というのは迷宮に入ると抜け出るのは困難です。

この第4章で、迷宮に陥らない方法を解説します!

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~問題数と得点目標~

権利関係は全部で14問程度出題されます。

内訳としては、

民法(10問)
借地借家法(2問)
区分所有法(1問)
不動産登記法(1問)

ですね。(たまに突然として問題数が変わることがあります)

得点目標は、

7点

が目標です!

「「えっ...14問中の7点が目標って…たった7点???」

と思った人がほとんどではないでしょうか?

いえいえ、いたって大真面目です。

実は、かなりガッツリ目に勉強をやって、得点できるのが7点というのが権利関係なのです。

一番難しい分野です。


《ご注意ください》

この宅建攻略法は、目標得点を35点としていますが、これは合格ラインという意味です。

宅建の合格ラインは受験者の上位15%のため、合格点が変動します。

当然、合格点が38点のときもあります。

「目標得点が35点だったら、3点足りないじゃないか?…」ということではなく、この宅建攻略法でシッカリと勉強していれば、合格点が38点だった場合、「合格ラインの38点に手が届きますよ」という意味ですので、ご了承くださいませ。

ですから今回の権利関係の得点目標は7点ですが、35点を想定してのことですので、合格点が38点だった場合は、8点~10点くらい取れるという意味です。

※これは、すべての分野においての共通事項ですので、お間違えのないようにしてくださいませ。


~権利関係の落とし穴①~

何はともあれ、テキストを見れば、ほとんどの教材は最初に権利関係を学習するようになっています。

実はコレが落とし穴となり、どっぷりと穴にハマっている方が多いのです。

というのも、冒頭で述べたように権利関係はとても難しいので、勉強をしても半分の7点くらいしか得点することが出来ない分野です。

すると、テキストを読んで過去問と解いても、最初はまったく問題が解けないので、焦って権利関係ばかりを勉強してしまい、その他の分野の勉強が疎かになってしまう、、、

ということが起こるのです。

これではイケません。ダメダメです。

この落とし穴にハマらないような勉強方法は後述しますね。


~権利関係の落とし穴②~

さて落とし穴の②ですが、ズバリ「民法で迷宮に入ってしまう」ことです。

これは民法を学ぶ人によくあることなのですが、実際に私も「最初は解けてたのに、最近なぜか解けなくなってきた」というのをよく聞きました。

それを聞くと、私は「民法ラビリンスへようこそ」と思っていましたし、仲の良い人になら直接言ってました。

※迷宮=ラビリンス

なんだか茶化しているような印象を受けるかもしれませんが、結構深刻なんですよ…この民法ラビリンスっていうのは…

では少し、その説明をしておきますね。

民法には「原則」というものがあります。

ですが、問題に出されるのは「例外」ばかりなのです。

そして、そうやって例外ばかりを解いていると「例外を原則と勘違いする」ということが脳内で起きてしまうのです。

民法の場合、問題を解くという手順は「原則」を起点にして答えを導き出すことをしなければ、正答することが難しいのです。

しかし、答えを導き出す「起点が例外」になっている頭では、正答にたどり着くどころか、どこに着地してよいかわからない状態になります。

これが「民法の迷宮」なのです。

もちろん、これを読んでいる方には、落とし穴➀と②を合わせ、迷宮入りをせずに、かつスムーズに勉強が進められるようにしてますので、ご安心下さいませ。

では、やっとこさっとこですが、権利関係の勉強開始です!


~権利関係の勉強方法~

1.権利関係のテキストを全部読む
2.難易度の低いものだけを解く
3.間違ったら過去問題集の解説ではなく、テキストを開いて調べる
4.テキストを開いて調べるときは、その問題の「原則」も見ておく
5.難易度の低い問題をすべて1回解いたら、宅建業法の勉強に取り掛かる
6.マーキングや書き込みは、まだしない

これが最初の勉強のやり方です。

では1から説明します。


1.権利関係のテキストを全部読む。はもう当然ですよね。


2.難易度の低いものだけを解く。ですが、過去問の上の方に記載してある難易度を使って行うのですが、

・3段階なら一番やさしい問題だけを

・5段階なら下から2つ目までの問題を

・正答率なら75%以上の正答率の問題を

解いてください。

まだそれ以上に難易度の高い他の問題に手を出してはなりません。

まずは簡単な問題で基礎を固めるのが先決です。

これが民法ラビリンスを回避する第一歩です。


3.間違ったら過去問題集の解説ではなく、テキストを開いて調べる。は前回から述べてますので簡略しますが、「テキストの内容が試験に出る」のでテキストを読め!ってことです。


4.テキストを開いて調べるときは、その問題の「原則」も見ておく。ですが、民法の場合、正答への手順は「原則」を起点にして導き出すのは先述しましたが、過去問題集の解説では「原則」を書いてあることが少ないのです。

テキストには、どんな項目や条文であろうと、必ず原則が最初に書いてあります。

間違ったのなら、テキストを開いて間違った問題の原則も必ず読み込んでおくことが肝心です。

民法は「原則」を叩き込む!⇦これが民法攻略の秘訣です。

※過去問の解説が害悪になる最大の理由を、次回の宅建業法の攻略の中の「暗記&記憶法」でも述べますね。


5.難易度の低い問題をすべて1回解いたら、宅建業法の勉強に取り掛かる。なのですが、落とし穴➀を思い出してください。

・問題が解けずに焦って権利関係ばかりを勉強してしまう…

・テキストを読んで、簡単な過去問を解いても、なかなか正解できない…

この、問題が解けないという、その恐怖心は「こんなんじゃダメだ…権利関係をもう少し勉強してから宅建業法に移ろう…」という風に、自分の脳内をコントロールし、次のステップへと進めないあなたを作り出してしまいます。

実は、この恐怖心こそが権利関係(特に民法)における最大の敵なのです。

テキストを読んで簡単な過去問を解いてみて、たとえ全問不正解だったとしても、次の宅建業法の勉強に取り掛かってください。

大丈夫です。

権利関係という分野は、最初は解けないのです。

解けないのが当たり前なのです。

あなただけじゃありません。

安心してください。

第10章でも違った角度から解説しますね。


6.のマーカーや書き込みはまだしない。ですが、勉強をやり慣れてない方に多いですね。

最初から、黄色や赤色の蛍光ペンを使ってラインを引きまくる…

もう最悪です。

マーキング等は、勉強をやり込んだ後に、

・よく間違える部分
・勘違いしやすい部分
・絶対に忘れてはならない部分

に引いたり、書き込んだりするものなのです。

最初から引くものではありません。

マーカーでギンギンギラギラの参考書にならないように気を付けてください。

どこが大切な部分なのか、わからなくなりますよ。


【第4章のまとめ】
・民法の原則を叩き込むためにテキストを読むこと
・解けなくても焦らず、恐怖と不安に打ち勝つこと
・基礎を学ぶこの段階で、難しい問題に手を出さないこと

それでは第4章を終わります。

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  • この記事を書いた人

とつがわ

北九州在住の3児ママ。北九州を応援するサイト「北九ペディア」と自由参加型サークル「WaSaBi」の運営人。 詳しいプロフィールはこちら