今回の第6章で説明する法令制限というのは、やり込む部分と捨てる部分を知ることで明暗が分かれる!という分野です。
○○を一所懸命にやると落ちる?
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~問題数と目標得点~
※タイトルには法令制限と書いてありますが、次回の5点免除科目以外の他の法令も含んでいますので、ご了承くださいませ。
この分野は全部で11問出ます。
得点目標は7点です。
その内訳ですが、(カッコ内は得点目標です)
・都市計画法=2問(1点)
・建築基準法=2問(1点)
・国土利用計画法=1問(1点)
(たまに出ないとき有り)
・農地法=1問(1点)
・土地区画整理法=1問(1点)
・宅地造成規制法=1問(1点)
(たまに出ないとき有り)
・価格評定=1問(1点)
・税金=2問(0点)
・その他の法令等=?問
です。(たまに突然として問題数が変わります)
前回と前々回とを合わせ、
・問題数が45問(14+20+11)
・目標得点が30点(7+16+7)
ということになります。
が・・・
『チョ、チョットまて!…税金の目標が0点って何だ!』
とビックリしたかもしれません。
ですが、得点できなくてもこれだけの点数(30点)が取れるんですよ!ということなんです。
別に勉強しなくていいというものではありません。
では、順を追って解説していきますね。
~法令制限の落とし穴~
権利関係でも落とし穴がありましたが、この法令制限でもほぼ全員がハマる落とし穴が存在します。
ということで、先ほどの内訳を価格評定と税金、その他の法令等を外して説明します。
1.都市計画法=2問
2.建築基準法=2問
3.国土利用計画法=1問
4.農地法=1問
5.土地区画整理法=1問
6.宅地造成規制法=1問
さて、上記1~6を見て、時間をかけて勉強をしなくてはならないのは、1~6のどれですか?と聞かれたら、1と2と答えるのではないでしょうか?
私が見てきた方々は、全員この落とし穴にハマっていました。
ものの見事に…キレイにどっぷりと…
私も宅建試験の全容ががわからずに聞かれたら、そう答えると思います。
ですが違うのです。
もうズバリといきますね。
1.都市計画法と2.建築基準法は、
・出題範囲が広く、
・暗記する量が多い
ので、勉強時間に対する得点の効率が悪いのです。
ですが、3~6は、
・オーソドックスな頻出問題が出るので、
・非常に少ない勉強量で確実に得点できる
ということもあり、勉強時間に対する得点の効率が非常に良いのです。
私の感覚で申し訳ないのですが、
・1と2の合計4問を全問正解したい場合は、50時間の勉強が必要
なのに対し、
・3~6の合計4問を全問正解したい場合は、10時間の勉強でOK !
という感じです。
同じ4問なのに、こんなに差があるのです。
が・・・
先ほども述べたように、ほとんどの方が、躍起になって都市計画法と建築基準法を勉強しており、3~6は、1問しか出ないから…と軽く見て勉強をあまりせず、取りこぼしているのです。
3~6をシッカリと仕上げてから、都計法と建基法をやり込むのが、この分野の攻略のカギです。
【大切なこと】
宅建試験における大切なポイントを挙げておきます。
宅建試験というのは、「取りこぼし」があったら、合格が遠のきます。
よく肝に銘じておいてください。
3~6の問題を間違えるのは、立派な「取りこぼし」です。
これを取りこぼしたら合格は出来ないと思ってください。
~価格評定も取りこぼすな!~
もう一度、見てみましょう。
・都市計画法=2問(1点)
・建築基準法=2問(1点)
・国土利用計画法=1問(1点)
(たまに出ないとき有り)
・農地法=1問(1点)
・土地区画整理法=1門(1点)
・宅地造成規制法=1問(1点)
(たまに出ないとき有り)
・価格評定=1問(1点)
・税金=2問(0点)
でしたよね。
実は、価格評定も取りこぼすな!という部類です。
そして、この価格評定は、
・不動産鑑定評価基準
・地価公示法
の、とちらかが出題されます。
これも少ない勉強時間で、確実に1点が取れます。
必ず取ってください。
~勉強方法の時間配分~
まずは時間配分ですが、
権利関係:1
宅建業法:1
法令制限:2
の割合で行ってください。
2時間勉強するなら、
権利関係:30分
宅建業法:30分
法令制限:1時間
という感じです。
~勉強内容~
権利関係:過去問の普通レベルまで
宅建業法:全て
法令制限:下記参照
都市計画法と建築基準法は、権利関係と同じやり方でスタートしてください。
もちろん、普通レベル以上の問題に手を出してはなりません。
暗記する量が多い分野ですので、頭が混乱します。
過去問を解いてテキストを開くときは、太文字や色文字で書かれている部分があれば、それが基礎部分ですのでシッカリと覚えてください。
この2つの分野は、太文字や色文字、過去問の普通レベルを完璧にするだけで、各1点づつ、計2点を取ることが出来ます。
焦らずに、まずは基礎を叩き込むことが先決な分野です。
国土利用計画法・農地法・土地区画整理法・宅地造成等規制法・不動産鑑定評価基準・地価公示法は、取りこぼしてはならない問題ですので、宅建業法と同じくガッツリやってください。
※国土利用計画法と宅地造成等規制法は、たまに出ないときがあると書きましたが、2020年までの過去20年くらいを遡っても、9割くらいは出題されています。また、出題されていないときでも。総合問題の一肢としては必ず出ているので、ガッツリやり込んでおいてください。
税金とその他の法令は、この段階ではテキストさえも読む必要はありません。
都計法と建基法の基礎を叩き込み、取りこぼしてなならない3~6の問題をやり込むほうが先です。
その他の法令というのは、道路法・景観法・湾岸法・森林法…etcという、上記で述べた法令以外のことを指しますが、それをここを勉強してしまうと、
都市計画法
建築基準法
国土利用計画法
農地法
土地区画整理法
宅地造成規制法
の問題が解けなくなってしまします。
くれぐれも注意してください。
~5点免除科目の勉強に入るタイミング~
法令制限の過去問を2回転させたら、すぐに5点免除科目に入ってください。(まだ税金はやらなくて良い)
モタモタできません。
【第6章のまとめ】
都市計画法と建築基準法は、普通レベルまで。テキストの太文字や色文字だけをシッカリと覚えること
国土利用計画法・農地法・土地区画整理法・宅地造成等規制法・不動産鑑定評価基準・地価公示法をやり込むこと
税金とその他の法令等には、まだ手を出さないこと
それでは第6章を終わります。
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