不動産業に携わって25年以上、宅建試験の失敗者300人以上を見てきた「もへじ」と言います。この通信講座の選び方は、宅建攻略法《全10章》の番外編ですが、宅建の通信講座を選ぶときに気を付けることや、キャッチコピーに惑わされずに、自分に合った講座を確実に選択できるように、内容はザックリとですが、要点はシッカリと解説しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
初めての人はコチラから👇
👉宅建攻略法+番外編の一覧へ
【事前注意事項】
➀大手の場合、通学(教室)コースがある場合がありますので、間違えないようにしてください。
②各社、急な変更を行う場合がありますので、申し込む際は直前に再度確認してください。
③お金をドブに捨てることがないように当記事をすべて読んでから選ぶようにしてください。
~キャッチコピーに惑わされるな!~
各社の宅建通信講座を検索してページを開くと、下記のようなキャッチコピーが並びます。
・当受講生の合格率○○%!
・選ばれてナンバーワン!
・抜群のコストパフォーマンス!
・徹底した個別フォローやサポート制度!
・返金保証や合格保証
・合格者の声
っとまぁ、このような感じですが、ハッキリ言っておきますネ。
キャッチ等は、ふむふむと読むだけにしておいてください。
選ぶときのポイントとしては、どれも似たり寄ったりなので、参考にならないものがほとんどです。
また、個人が書いているブログ記事で「おすすめランキング」等もありますが、個人で通信講座の内容を全部見た人はいないと思います。
それなのに、なぜか堂々と書いている…。
おそらく各社のサイトに載っている情報や、口コミサイトを参考にして記事を書いているのでしょうネ。
ネット上のことのみですので、これまた参考になりません。
特にコスパ(コストパフォーマンス)ということを強調している記事をよく見かけますが、いったい何を言っているのだろうか?と思ってしまいます。
ビタミン剤を選ぶのなら、コスパという言葉を持ち出して説明するのは理解できるのですが、宅建試験というのは合格か不合格です。
○か✕、是か非、零か百、なのです。
ですから、宅建試験の通信講座を選ぶときに、コストパフォーマンスなどという言葉は無いはずです。
値段で決めるのではなく、あなたが合格出来るか否かで決めるのです。
他人の評価で選ぶから失敗するのです。
惑わされないようにしてください。
また、私は不動産に携わって25年以上になりますが、通信講座を利用した方なら30人以上は知っています。
通信講座の種類としては7種類ほどですが、中身を見させてもらったりもしてきました。
その上で、通信講座を選ぶときのポイントをお伝えしていこうと思います。
~通信講座を選ぶときの決め手はコレ!~
選ぶときの手順を以下に書いておきますネ。
手順①「講師との相性で決める!」
⇧コレです!
なんだそりゃ…と思った方もいるかもしれませんが、大真面目です。
金額なんか、二の次三の次です。
そのことを私の経験談から少し説明します。
私の知り合いの先輩が、とある通信講座をやっていると聞きつけたので、営業がてらにその先輩に合って聞いてみると、もうすでにやってないとのこと…。その理由というのが「講師のしゃべり方が気に入らない。動画を見ていると、だんだん腹が立ってくるからと云々…」というものでした。(実際にその動画を私も見せてもらったのですが、私の印象は先輩とは反対で「感じのいい人だな」と好印象でした)
いかがでしょうか?
もしあなたが通信講座に申し込んで、その講師が生理的に受け付けなかったら…、相性が最悪だったら…
おそらくというか、ほぼ確実に動画解説を見なくなるハズです。
これでは、お金をドブに捨てたのと同じですよね。
よく覚えておいて頂きたいのですが、市販のテキストだけで勉強することと、通信講座を使って勉強することの違いは、ただひとつ「動画解説の有無」だけなのです。
※動画解説の無い通信講座は論外です!。市販のテキストをナメてんのか?と思います。(市販のテキストって結構優秀なんですよ)
動画解説が無い、または、講師との相性がダメなら、通信講座は申し込むべきではありません。
前項目で述べた、
・当受講生の合格率○○%!
・選ばれてナンバーワン!
・返金保証付き!
・抜群のコストパフォーマンス!
・徹底した個別フォロー!
・合格者の声
なんかは、99.9999%関係ないのです。
選ぶときは、解説動画があなたに合っているのか?、、、それだけが問題なのです。
サンプルの動画解説をじっくりと見て、まずは講師との相性だけで候補を5社くらいに絞り込むことが絶対です。
手順②「解説動画の総時間量で決める!」
これは、私が書いた宅建攻略法《全10章》でも述べていることなのですが、その人その人によって試験日までに勉強できる時間の量が違うはずですので、目安だけを示しておきます。
まず、解説動画の総時間が20時間未満の通信講座は、ハッキリ言って意味が無いですから候補から外してください。
時間とお金の無駄です。
次に、消化不良が一番悪いことなので、仕事や子育てで忙しい人は動画解説の総時間が45時間未満の講座を選んでください。
ガッツリと勉強時間が取れる方は、45時間以上の講座を選んでください。
※忙しい方でも覚悟を決めて「朝、1時間早起きしてやったるぞ!」という方は、ガッツリ目の講座を選んでやってください。(朝、早起きして動画講義を見るのが、おススメ勉強法です。)
手順③倍速機能で決める!
動画講義は1回見て終わりではなく、最低でも3回は見なくてはなりません。(できれば何度でも!)
ですから、2回目以降は動画の再生速度を上げて見ることをおススメします。
速度コントロール機能としては、「1.5倍・1.75倍・2.0倍」の機能が備わっているのがGoodです。
(※速度変換については下記のその他のアドバイスでも少し触れます)
倍速機能の狙いはただひとつ。
速度を上げて見る回数を増やすことであり、そうすることによってテキストの読み込みが何度も出来ていることになるのです!
※宅建攻略法《全10章》を読んでくださった方ならご理解いただけると思いますが、知らない方に要約を説明します。
「テキストの内容が試験に出るのであって、過去問が出るのではない」
「過去問を理解するためにテキストがあるのではなく、テキストを理解するために過去問があるのである」
「テキストの理解が合否を分ける。テキストを読み込め!」
ってことです。
興味がある方は、宅建攻略法《全10章》を読んでみて下さいませネ。
以上の3点ですが、なにはともあれ「講師との相性が最優先」です。
それと金額(受講費用)についても少し触れておきますネ。
~金額(受講費用)の考え方~
通信講座を絞り込んで、A講座とB講座の2つになったとします。
仮に、
A講座は、講師との相性は100点で、費用が10万円
B講座は、講師との相性が75点で、費用が5万円
だったとした場合、多くの方は迷うと思います。
ですがこの場合、迷うことなくA講座を選択すべきです。
理由としては、
高いお金を払ったのだから合格しないともったいない
講師との相性が良いので、何度でも見れる
ということで勉強する量が増え、結果的に合格する確率が高くなるからです。
※実際、値段の安さで選んで合格した方は30人中1人だけでした。
それと、もうひとつ覚えておいて頂きたいことがあります。
宅建試験というのは、300時間程度の勉強量が必要な試験であり、年に1度しかない試験です。
この試験に落ちるということは、また来年300時間ほど勉強しなくてはならないのです。
言い換えると「来年、あなたの大切な時間を300時間ほど奪う」ということなのです。
これが、どれだけもったいないことなのか…
合格していれば、その300時間は他のことに使えるのに…
(時給に換算したら、時給千円なら30万円。時給2千円なら60万円という金額になります)
そのことをシッカリと肝に銘じておいてください。
それでも、金額を考えてB講座を選んでしまいそうな人がいましたが、そんなとき私はこうアドバイスしてきました。
「通信講座はやめて、市販のテキストで勉強したほうがいいよ」と...。
結局は、通信講座だろうが、市販のテキストだろうが、覚悟を決めてコツコツと頑張るしかないのです。
妥協した覚悟なんていうのは、いらないのですし、邪魔なだけです。
ホントに...。
~その他のアドバイス~
動画講義をスマホで見る方で気になるのが「通信制限(ギガ制限)」だろうと思います。
私の知り合いの女の子は、スマホの場合は、Bandicam(バンディカム)で録画した動画講義をmicroSDに書き込んで、速度変換できるスマホアプリで見てました。
また、その女の子はPCの場合でも、上記のBandicam(バンディカム)で録画した動画講義を「VLCメディアプレイヤー」という無料の動画再生ソフトで速度変換して見てましたので、こういったことが得意な方は利用するのが得策だと思います。
(VLCメディアプレイヤーは速度変換が非常に細かく設定できるので重宝しますよ)
そうすれば手順③を気にすることなく選ぶことが出来ます。
また次に、通信トラブルも念頭に置いておいた方が良いかもしれません。
キャリアの通信トラブルもさることながら、下記の通信講座のうちの1社は、サイトに繋がらない状態が、2019年12月下旬から1週間ほど続きました。(現在は繋がります)
更にもう1社は、一昨年の西暦のまま、通信講座の販売を行っていたところもありました。(問い合わせたところ、スグに訂正しますとの返答後、数日で正しい表記になっていました)
【通信講座一覧】
※ザックリ調べた結果ですので、調べればまだあると思います。また、宅建の通信講座は入れ替わりが激しく、現在辞めている通信講座もあるかもしれませんのでご注意ください。
※敢えてリンクは貼っておりませんがご了承ください。
(2020年12月時点)
アガルートアカデミー
↳アガルートの宅地建物取引士試験(宅建試験)講座
エル・エー(L・A)
↳エル・エーの宅地建物取引士(宅建士)通信講座
オンスク.JP
↳オンスク.JPの宅建(宅地建物取引士)講座
クレアール
↳クレアールの宅地建物取引士講座
資格スクエア
↳資格スクエアの宅建士講座
資格の大原
↳資格の大原の宅建士講座
資格のキャリカレ
↳資格のキャリカレの宅建講座
スタケン(オーナーズエージェント)
↳スタケンの宅建講座
スタディング
↳スタディングの宅建士講座
総合資格学院
↳総合資格学院の宅建通信講座
タキザワ宅建予備校
↳(宅建専門)
TAC
↳TACの宅建士(宅地建物取引士)講座
宅建学院
↳(宅建専門)
宅建みやざき塾
↳詳細情報は→みやざき宅建ブログ
たのまな(ヒューマンアカデミー)
↳たのまなの宅建士試験対策講座
日建学院
↳通信コースとWebコース
ネバギバ(DAIEI・AVIVA)
↳ネバギバの宅建士ForYou合格コース
フォーサイト
↳フォーサイトの宅地建物取引士通信講座
Livoo!(リブ―!)
↳Livoo!の宅建士試験対策コース
LEC東京リーガルマインド
↳LECの宅建士講座
四谷学院通信講座
↳四谷学院通信講座の宅建講座
ということで最後のアドバイスなのですが、BandicamやVLCメディアプレイヤーなんか無理という方は、候補に挙げた通信講座にDVD通信講座があるのなら利用してみるのも、ひとつの手かも知れません。
そうすれば、通信制限や通信トラブル等に悩まされることもなく、勉強に集中できることかと思います。
~講師の力量について~
相性はわかったけど、講師の力量についてはどうなの?
という疑問が残ると思いますので説明します。
権利関係以外は、どの講師も内容は同じレベルです。
言い換えれば、権利関係の解説で講師の力量の差が明確に出る!ということです。
というのも、権利関係以外の分野は暗記がメインなので、講師の力量に差は出にくいのです。
ですが、理屈で覚えなければならない権利関係は違います。
たとえ話を交えながら、要件と効果を順序立てて分かりやすく説明するには、かなりの技量が求められます。
サンプル動画を視聴するときは、権利関係分野の解説があるのなら、そのサンプル動画を見るようにしてください。
(各社のサイトでなくても、YouTubeで検索をかければ、かなりの数がヒットするので参考までに。また、全社の講義を見たわけではありませんが、13社ほど見たところ、LECの水野講師が群を抜いてますネ)
~最後に~
長々となりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
最後の挨拶までもが長くなるといけませんので、サッサと終わりにしましょう。笑
これを読んだみなさんが、全員合格することを願ってます。
ホントに。。。
- もへじの下僕 -
宅建攻略法《全10章》+番外編へ