帆柱新四国霊場|第57番・第58番札所【北九州のお遍路|親子旅日記】

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今回は、帆柱新四国霊場の第57番と第58番札所をご紹介します。

帆柱新四国霊場の第57番および第58番札所は、 北九州市八幡西区小嶺2丁目にある小嶺観音堂になります。

小嶺観音堂の境内

第57番札所と第58番札所の本堂【帆柱新四国霊場】

小嶺観音堂

小嶺観音堂は、文政2年(1819年)に、小嶺村の庄屋である室屋儀平が観世音菩薩と薬師如来を楠橋より勧請したのが始まりです。

後に、山陽新幹線敷設工事により現在地に移設されました。帆柱新四国霊場の第57番、第58番札所として、地域住民をはじめ、各方面からの参拝者も多く賑わっていた。

しかし、平成13年6月に不慮の火災により、お堂並びに由緒ある貴重な諸仏が焼失してしまった。

その後、地元の有志、世話人一同が復興に尽力し、平成14年1月にようやくお堂を再建。新たに阿弥陀如来像、千手観音像、馬頭観音像の各1体が奉納された。

小嶺観音堂の案内板

お堂横の立て看板によると、現在でもを8月18日に新盆の精霊祭り行っているそうです。

第57番札所と第58番札所のご本尊【帆柱新四国霊場】

第57番札所の札看板
第57番札所ご本尊「阿弥陀如来」
【阿弥陀如来さまのご真言】

オン・アミリタ・テイゼイ・カラウン

第58番札所の札看板
第58番札所ご本尊「千手観音菩薩」
【千手観音菩薩さまのご真言】

オン・バザラ・タラマ・キリク

堂内には、阿弥陀如来像や千手観音像の他に馬頭観音像がお祀りされてます。

馬頭観世音菩薩

その他境内の建造物

十三仏堂

小嶺観音堂から向かって左側に十三仏がお祀りされてある屋根付きのお堂があり、地域の方から大切にお守りされているのが伺えます。

この十三仏は、小嶺観音堂が移設後に境内に勧請され、地区内の野仏達と併せてお祀りされたそうです。

毘沙門天像

十三仏の不動明王さまの隣に毘沙門天さまもいらっしゃいました。

納骨堂

お堂から向かって右側には、地区住民の納骨堂があります。

4月初めに訪問したので、境内の桜が大層綺麗に咲いておりました。

南無阿弥陀仏と記された石碑

お堂の右隣には、「南無阿弥陀仏」と記されて大きな石碑があります。

地蔵菩薩堂

観音堂と南無阿弥陀仏と記された石碑の間には小さなお堂があり、そこには地蔵菩薩さまがお祀りされてます。

帆柱新四国第57番・第58番札所の基本情報

名称小嶺観音堂
札所番号・ご本尊第57番札所・所阿弥陀如来
札所番号・ご本尊第58番札所・千手観音菩薩
所在地北九州市八幡西区小嶺2丁目11付近
駐車場境内に駐車可
管理(世話人)地区の世話人

地図

巡礼日誌

小嶺観音堂は、八幡西区小嶺2丁目の細い道を上ったところにあります。道中に本当にこの先にお堂があるのか半信半疑でしたが、境内には十三仏堂、小嶺観音堂、納骨堂が整然と並んでおり、桜もちょうど咲いてとても美しかったです。

堂内には美しい阿弥陀如来さま、千手観音さま、馬頭観音さまがお祀りされており、中に入ることは出来ませんが格子ガラスの引き戸前からその御姿を拝むことが出来ました。大層ご立派な仏さまで、無住のお堂でお祀りされているのは珍しく感じました。

こちらは、地域の方がお世話されていると張り紙がありましたが、世話人へお電話したところよくご存じではなかったようで、現在管理がどのようになっているのか気になります。

参拝の際に、近くの畑をされている方がいらしたのでお声をかけたところ、ちょうど新玉ねぎの美味しい季節で、2個ほど分けていただきました。これも仏さまのご縁かなと思いありがたく頂戴し、サラダにして頂きました。採れたての玉ねぎはシャキシャキして美味しかったです。

周辺施設

特になし

参考文献

・帆柱山新四国開山九十周年誌