2022年10月より北九州三十三所観音霊場を親子で巡礼してます。同年9月には、北九州の帆柱新四国霊場を1年かけて巡礼・結願しました。今回は、北九州西国三十三所観音霊場の第4番札所である「瀧の観音寺」について書いてます。
(参拝日:2022年11月12日)
瀧の観音寺
住所 | 北九州市門司区大里5426 |
本尊 | 如意輪観世音菩薩 |
瀧の観音寺は門司区大里にある戸ノ上神社の上方にあり、行き方は県道71号線の脇にある戸ノ上神社の鳥居の正面向かって右の道へ進む。都市高速の高架下を抜けてそのまま道なりに進むと、景色は一気に山道となる。
山へ続く一本道を進むと「瀧ノ観音寺」と刻まれた石碑とその奥に境内に繋がる長い階段が見える。
山門の右手には、開けた駐車場がありここに車を停めることができる。
駐車場の奥には細川忠興公の歌石観音の碑があり、その奥にも石碑のようなものがあったが台風の影響か周辺は荒れて分からない。
さぁ、いよいよ380段余りある階段上りです。瀧の観音寺の石段は、階段の高さが低く幅も広くとってある為、思っていた以上には大変ではありませんでした。
石段を登っていると左手に小堂が現れます。中にいますのはお大師さまでしょうか。
他にも不動明王や十三佛堂など階段脇にお祀りされてます。
本堂には「北九州西国三十三ヶ所観世音霊場第四番」と墨書きされた大きな看板がかかってます。本堂幕が看板に一部かかっていたため、お遍路仲間に持ってもらいました。
本堂の扁額は立派な木の彫り物で、獣を模したようなものが花びらも交え刻まれておりました。これは何でしょうか?わかる方がいれば教えてください✨
本堂手前には立派な大香炉があります。
本堂向かって右手には、大きな梵鐘を携える鐘楼があります。瀧の観音寺の香炉も梵鐘もどちらもビックサイズで驚きました。
本堂向かって左手には、大きな観音様と他に諸仏がお祀りされてます。
この大きな観音様のお顔が大変慈悲深いこと、この上なし。なんでもここを訪れた方にお話を聞くと、こちらの観音様を前にすると大粒の涙がこぼれるそうです。土台には「命の観音」と刻まれておりました。
他にもいっぱい、ちらほら、ちらほら。
命の観音様の裏には、千手観音様や日切菩薩様などがお祀りされております。
境内の中央には開けた空間があり、その中央に柴燈護摩の祭壇跡が残っておりましたが、現在は使用されていないそうです。
とつがわは境内から岩壁を見上げるこの景色が好きで、夕方でも灯篭に火を灯したら幻想的な雰囲気になるだろうと思いました。やってみたい♪
リアリティー抜群!
義眼の入っている大きな不動明王の立像もありました。始終見張られているようで悪いことしていないはずなのに「ドキッ」とします。
奥には北九州西国三十三観音霊場のご本尊である如意輪観音菩薩が安置されている奥の院があります。
奥の院の前で般若心経並びにご真言をお唱えし、合唱礼拝。
霊場のご本尊がこちらにいらっしゃるとは知らず、小堂は開けてもらわずのお参りとなりました( ;∀;)
奥の院へ階段を登っていきますぞ。
如意輪観世音菩薩のご真言
オン・ハンドメイ・シンダマニ・ジンバラ・ウン
崖上から境内を眺めた景色です。中央に護摩壇の跡が確認できますね。
あと悲しいかな、境内は大変荒れており崖面の所々にある諸仏群の周辺には倒れた木がそのままになっておりました。でも、並大抵のことでは動かせないだろうなと思うのでした。
瀧の観音寺と名がつくほどでしょうから、以前は立派なお滝場だと思いますが残念ながら現在は水量がほとんどなく厚いコンクリート壁で覆われておりました。
階段に沿って荷物昇降機が設置されていますがご住職が生活の為に利用されているそうで、参拝者の利用できません。
帰り道はこれまた絶景。関門海峡と門司の住宅街を目下に見ながら階段をおります。写真は光が反射して、海と街がみえません( ;∀;)あららら
以上、北九州西国三十三所観音霊場の瀧の観音寺の巡礼日記でした。こちらに伺った際はご住職に会うことは叶いませんでしたが、最近では催事や法要などは行われていないと他の参拝者から伺いました。戸ノ上山の中腹にある素敵なお寺でしたので、きちんと整備すると観光客がたくさん訪れるようになるかなと思いました。