こんにちは。親子で北九州西国三十三観音霊場を巡礼してますとつがわです。2022年9月に北九州の帆柱新四国霊場を1年かけて巡礼しました。翌10月より北九州西国三十三観音霊場と島郷四国霊場巡りをスタート。
今回は、北九州西国三十三ヶ所観音霊場の第1番札所の巡礼について書いてます。
住所 | 北九州市門司区伊川2358-2 |
電話番号 | 093-481-0999 |
ホームページ | http://www.hirayamakannon.com/ |
本尊 | 十一観世音菩薩 |
平山観音院までの道のり
県道262号線と九州自動車道の高架下の交点付近に「平山観音 入口ここから1500M」と記載されている看板があり、その通りに進みます。そのまま一本道を進むと、分岐に平山観音の看板が2カ所あるので、矢印の方向へ進みます。途中、細い道もありますが気にせずに突当りまで進むと、平山観音院の駐車場が見えます。
10台ほど停めれる駐車場です。駐車場の傍では子安大師さまが参詣者を歓迎してくれます。
「こんにちは!子安大師さん、今日から北九州西国三十三観音霊場を巡礼するよ。道中安全で分からない札所も発見できますように」
「あちゃ~御朱印帳を忘れちゃったよ。もっとしっかりしなきゃだな。」
境内へ行くルートは二つ。駐車場の背後から境内へ行くルートと、大池を一周して境内へ入るルートもあるので、お好きなほうでOK。せっかくなので池のほとりを一周してきました。
毎月17日(観音様の縁日)は平山観音院で護摩祈願・供養が行われています。ちなみに10月は落語会だったそうです。楽しそうですねぇ✨
大池の周りには、西国33ヶ所観音霊場の石仏が数多く点在しておりました。
大池のほとりを半周ほど進んでいくと境内入口と思われる平山観音霊場と記された石碑が現れる。境内奥へ続く道沿いには「南無十一面観世音菩薩」と書いてあるのぼりが立ち並んでました。
境内奥に繋がる石段を上りながら、左手にある石仏群を拝みました。
そのまま道を進むと左手に大角大明神の鳥居が上方に2つみえてきました。今回は上へ上がれなかったものの、住職の話によると上には池がありその水が上から落ちてきて小滝になっているそうです。
池の上に建立する美しい寺院
平山観音院は、高野山真言宗のお寺で十一面観音を本尊としてお祀りしています。風師山の山懐に位置し、山を背に客殿の目前には大きな池があり、水上にある観音寺院として有名です。
毎年7月から8月は池の睡蓮が見頃となり、沢山の参詣者が訪れるとのことです。私が訪れたのは10月でしたので花はなく、水面には睡蓮の葉がいくらかまとまって浮かんでました。
客殿向かって左側に本堂があり、こちらにご本尊の十一面観音さまがお祀りされてます。本堂よりも池の上の客殿が大きくそして目立っていた為、客殿を本堂と勘違いしました( ゚Д゚)ごめんなすって。
本堂手前の看板からは、平山観音院が二市一郡新四国霊場の第38番札所でもあることが分かります。
大晦日には、ろうそく祭りを行っており、1回200円で祈願ろうそくに願い事が書けます。今年はしっかり「商売繁盛」と書きましたw
本堂内部
本堂奥の祭壇には、中央にご本尊の十一面観音、脇侍(右)に阿弥陀如来、脇侍(左)に大日如来、さらに右側にお釈迦様がいらっしゃいます。その手前には、護摩壇のがあり、さらに手前の祭壇には、綺麗なお着物を身に着けた数体の石仏と香炉が置かれてます。
本堂内の壁には、観世音菩薩御和讃や精霊流しのお写真、行事イベントのお知らせと平山観音院で取り扱いできるお守りやお札の案内がありました。
こちらのご住職より北九州以外の西国三十三観音霊場のお話をしていただき、四国お遍路と観音霊場巡礼の違いなどを小一時間ほど教えて頂きました。その後、ご一緒に読経させていただきました。ありがとうございます。
平山観音院の見どころ①
平山観音院の境内には、九州の名水として有名な岩清水の「お乳水」があります。乳の少ない母親がこの水を飲むと不思議とお乳の出が良くなると言われてます。
寺伝によると、800年前に壇ノ浦で敗れた平家の落人の乳母が乳飲み子を抱えてこの地でひっそり暮らしてたが、源氏の追っ手に見つかってしまい、生き恥は曝したくないと自害したそうです。その時に「わらわの乳房の一つをかわいい姫君に、ほかの一つを世の恵まれない子の為に捧げましょう」と念じながら息絶えた。すると不思議なことに、女人の傍の岩から岩清水が母乳のように吹きだしたそうです。
お乳水の傍には乳観音の石仏がありました。噂の乳母さまだったりして???
※水汲みの際、寺務所へお伝えすれば柄杓を貸していただけますよ。
平山観音院の見どころその②
本堂向かって左奥には、行者が修行できるお滝場があります。崖に沿って流れる小滝は割と細い印象でした。公式ホームページには、滝行される方は寺務所に声をかけてくださいとの記載があります。現在も、修行者が定期的に訪れているそうです。
滝場のすぐ傍には、不動明王さまが右手に持っている倶利伽羅剣やその他の石仏群が安置されてます。
滝場の奥には、あまり見慣れない2体の石碑を発見。龍王の小石碑を挟んで、光龍王神ともう一つはなんて書いてあるのでしょうか。わかる方いらっしゃれば、コメント欄からお知らせください。
その他境内の建造物
法事や様々な催しに利用しているそうです。
寺務所に隣接して大師堂があり、祭壇の中央には弘法大師、向かって左に不動明王、向かって右に愛染明王がお祀りされてました。こちらは納骨堂として利用されてるようです。
弘法大師のお姿は、右手に五鈷杵を胸の前に持ち、左手にお数珠を持っておられますが、そのことで住職から面白いお話がきけました。左の不動明王の羂索(けんさく)も持つ左手と右の愛染明王さまの右第一の五鈷杵を持つ手が、弘法大師の手姿と一緒であることから、不動明王と愛染明王は弘法大師さまであることを教えてくださいました。
こちらでは、瞑想や写経もやっているそうなのでいつか伺いたいと思います。また、今度は睡蓮の華の咲くころに訪れたいお寺さんですね。